電通大の国際交流
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佐藤 未知人間コミュニケーション学専攻 博士前期課程

派遣先:フランス パリ第6大学
派遣期間:平成22年9月22日~12月11日

研究テーマ:Effect of vibration for taste

活動の概要

人間の五感の中でも、味覚はとりわけ他の感覚入力からの影響を受け易いと言われる。近年では環境雑音が食べ物の主観的「甘さ」を鈍感にさせ、「塩味」を鋭敏にさせるという研究成果も報告されている。これに対し派遣者、受け入れ研究者のVincent Hayward(Paris 6)及びI-Fan Lin(NTT研究所)らは口内への直接的な振動刺激が味に対してどのような影響があるかを調査している(現在進行中)。派遣者は本研究の中でも主に口内への振動刺激開発を担当している。

本研究は現在も電気通信大学、UPMC(Paris 6)、NTT研究所の共同研究として継続中である。

研究成果概要

複数回の予備実験と装置のプロトタイピングを終えている。本実験プロトコル及び装置が完成し、実験が開始されるのは6月の予定である。

留学を受けての本学への貢献としては学内での留学報告講演(1/7(金)大学院講義「インタラクティブシステム特論」中)及び学会誌への留学体験記(添付)などである。

国際化に関する所感及び提言

留学に寄せて私の感想を一言で表すならば、「留学してよかった」ではなく「留学しなければ危なかった」である。

今回の留学は日本学術振興会「研究者海外派遣基金助成金(組織的な若手研究者等海外派遣プログラム)」によって行われた。昨今の政策による研究者育成予算削減の徹底ぶりには驚くばかりだが、今回の助成金も残念ながら次期以降の公募は実施されないことに決定した。つまり平成21年度公募をもってスタートしたこの事業は、それが最初で最後のものとなってしまった。

我々の世代の視点からすれば眼前の道がますます狭まる日々である。あるいはこれを海外へポストを取りに行く契機と前向きに捉えるならば、留学経験はいよいよ「最低限必要」のものとなる。しかし私費以外ではそのチャンスも日々失われている。私は今回留学しなければ、危なかったのだ。

作成日:2010年12月11日 / 更新日:2011年11月18日