国際教育センターホーム IE-IEレター* 【受入】~留学生の活躍~ クララ・ヘルツォッグさん

IE-IEレター* 【受入】~留学生の活躍~ クララ・ヘルツォッグさん

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様々な活動に貢献している電通大の留学生達。今回はフランス出身の在学生のインタビューです。

電通大の留学生は、学内の教育や交流に関わる活動に貢献しています。受けてきた教育や育った土地の文化的背景が独特なので、国際教育に携わっている多くの人々に刺激を与えています。フランス出身で情報工学専攻D1所属、クララ・ヘルツォッグ(Clara Hertzog)さんに、電通大での活動などについて伺いました。
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Q:クララさんの背景について教えてください。

 SFアクション映画「アイアンマン」を見て、ロボット工学に夢中になりました。それで、ブザンソンにあるフランス国立高等精密機械工学大学(ENSMM)に進み、ロボット工学を勉強しました。社会に役立つ新しい領域だと思って、さらに探求することにしました。ENSMMの“インターンシップ”を利用して、M専攻の青山先生のもとで半年間勉強しに電通大に来ました。その滞在期間の終わりに、J専攻の野島先生と知り合い、拡張現実あるいはバーチャルリアリティ(VR)と呼ばれるコンピューターサイエンス分野で博士号を取得するために、私費留学生として電通大に戻って来ました。将来、VRとNeuroscience(神経科学)を組み合わせたいと思っていますが、現時点で実現可能かどうかはわかりません。

Q:将来の進路は?

 学位を取得後、日本で就職したいと思います。そのためには、学位の他に日常会話レベル以上の日本語の習得が必要です。つまりN2を達成する必要があります。あるいは、フランスの日本企業で働く可能性もあります。いずれにせよ、私は両国間の架け橋となるつもりです。

Q:日本人学生のためにTAをしているそうですが、どんなことをしていますか?

 英語教室の先生のTAをしています。史先生の英語クラスを手伝っています。上原先生からはEnglish Writing Support Desk(EWSD)のTAを頼まれました。

Q:EWSDではどんなことをするのですか?

 EWSDは図書館にあります。担当する英語科目の履修登録学生が宿題を持ち込んで来ます。私は誤りの訂正や、英語力の向上の補助をします。さらに、留学生と出会ったり、外国の文化に触れたりするための後押しをします。

Q:日本人の学生はどうですか?

 とても「恥ずかしがり屋」なので、彼らが何を望んでいるかを知るのに苦労しています。日本人学生は間違いを過剰に恐れているという印象を受けます。時間が経つにつれ、私にも慣れてきて、自信がついてくるようです。やがて、自由に話し始めます。会話は英語の最良の学習法です。

Q:英語について何かアドバイスは?

 “恥ずかしがらないで!”

Q:留学生を支援するために大学は何ができると思いますか?

 最初にできることは、申請書などの英語版を準備することです。例えば、奨学金、授業料免除などの申請書は英語で書かれるべきです。このような単純な対応により、多くの留学生が電通大での生活に溶け込み易くなります。それから、英語による科目を増やしてください。また、ICESなどの社交的活動やパーティーが増えれば、背景の異なる学生たちがお互いをよりよく知り合い、「家族」的な触れ合いができるようになると思います。

Q:好きな食べ物、日本で気付いたこと、お気に入りの日本語表現などは?

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 私は健康的な食事に注意していますが、ラーメンが一番好きで、その次にお好み焼きとカツカレーが好きです。 それに、コンビニが大好きです。私の知る限り、フランスにはコンビニはありません。電車が安全なので、最近は車内で眠ることがあります。他の国では決してできません。多くの外国人がアパートの賃貸に苦労している事実は良くないと思います。レストランや居酒屋でも時々拒否されます。もっと多くの日本人が外国人や海外の文化を受け入れられるように願っています。学外では、フランス文化に馴染みのある日本人にフランス語の個人レッスンをしています。電通大で台湾人、メキシコ人、タイ人、中国人など様々な背景を持った多数の留学生に出会えたことを嬉しく思います。好きな日本語は「ヤバイ」、「大丈夫」、「面倒くさい」です。
 
 
※この記事は2019年9月10日に行われたインタビューに基づいています。
なお、以下のサイトで他の学生さんたちの様々な体験談が読めます。
http://www.fedu.uec.ac.jp/prospective/why-uec/
 
 



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作成日:2020年1月27日 / 更新日:2020年3月23日