皆さん、こんにちは。私は李欣泓と申します。台湾から参りました。今日は僕が日本に来てから感じた日本と台湾の違う所を1つ話したいです。まず、僕が日本で体験したことを話して、それから僕の調べたことをもとにその違いについて意見を述べたいと思います。
まず、質問したいのですが、もし学生と先生が一緒にレストランへ食事に行ったら、誰が払いますか?
この前、僕は先生と一緒に食事に行きました。食事が終わった時、先生は私達の食事代を一緒に払ってくださいました。他の日本の学生はこれは自然だと思ったようですが、そのとき、僕はちょっとびっくりしました。
台湾の場合は食事が終わった後、先生と学生は自分の食事代をそれぞれ自分で払います。ときどき学生達が先生の食事代を払うこともあります。「学生と先生が一緒にレストランへ食事に行ったら、誰が払いますか」と日本の学生と台湾の学生に聞たら、半分以上の日本の学生は「もちろん先生が払う」と答えるかもしれません。それに対して、半分以上の台湾の学生は「学生達が払う」と答えると思います。このように、誰がお金を払うのかは日本と台湾とでは違います。それは台湾と日本の上下関係に関わる考え方の違いでしょう。そこで、僕は日本人の考え方について自分で調べたり、人に聞いたりしました。そこで調べたことをご紹介したいと思います。
日本の場合は先生はお金を持っている人で、学生はまだ働いていない人だという考え方があると思います。更に先生は学生にとって目上の人だから、ある日本の学生は「払うとき、自分がすぐお金を出したら、先生に対してちょっと失礼だから・・・」と言いました。本によると、目上の人は目下の人に親しみを持っています。つまり、お金を払ってあげることで、親しみの気持ちを表すのです。その時には目下の人は目上の人に従い、敬うべきです。これが日本に昔からある上下関係だそうです。だから、もし学生達が先に払ってしまったら、日本の先生の親切心を傷つけることになるかもしれません。以上の理由で、先生が学生達におごる場合が多いのでしょう。
一方、台湾にもこのような上下関係はありますが、学生にとって、先生は長い間いろいろお世話になる人です。だから、深い感謝の気持ちを持っています。感謝の気持ちを表すことの方が先生の気持ちへの配慮より強いです。だから、先生の食事代は学生達全員で払う場合が多いです。
日本の学生は先生に払ってもらえるから、台湾の学生より幸せそうですよね。でも、実は、日本の先生はおごった学生に何かお返しをしてほしいと思っているはずです。先生に質問したら、ある先生は「おごった学生にもっと一生懸命勉強することを期待している」とおっしゃいました。おごってもらった後、学生はもっと一生懸命勉強しなければならないわけです。だから、私達も先生におごっていただいたら、もっと一生懸命勉強したほうがいいと思います。
「所変われば品変わる」というふうに、台湾と日本はとても近い国同士ですが、考え方に違いがあります。留学生の皆さんは、今日本に滞在しています。先生がご馳走してくださったとき、遠慮せずに、ご馳走してもらいましょう。そして、もっと一生懸命勉強しましょう。「郷に入ったら、郷に従え」と言うように、皆さんも日本の文化に慣れましょう。
以上です。ご静聴ありがとうございました。