電通大の国際交流
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森下 亨先進理工学専攻 助教

派遣先:デンマーク オーフス大学 , ロシア モスクワ物理工科大学
派遣期間:平成24年8月6日~平成24年10月12日

研究テーマ:高強度レーザー場中の量子ダイナミクス

活動の概要

ユトランド半島東岸にあるデンマーク第2の都市であるデンマークのオーフス大学物理・天文学部のL.B.Madsen教授の研究室に滞在した。オーフス大学滞在中、高強度レーザー場中のアト秒(10–18秒)領域の超高速原子・分子ダイナミクスに関する理論的研究をMadsen教授グループと協力して推進するとともに、J.Arlt教授、M.Drewsen教授、H.Knudsen教授、H.Stapelfeldt教授の各実験グループを訪問して物理分野の諸問題について様々な観点から議論した。また、両大学間の今後の国際交流の基盤体制の構築のための活動を行った。さらに、同大学で開催された、Workshop on Intense Fields and Attosecond Scienceにおいて招待講演を行い、H.J.Wörner教授(スイス)、D.B.Miloš ević教授(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)、A.T.Le教授(米国)、O.I.Tolstkihin教授(ロシア)等の他の参加者とアト秒科学の諸問題について議論した。

ロシアの首都モスクワにあるモスクワ物理工科大学のO.I.Tolstkihin教授の研究室に滞在し、高強度レーザー物理に関する理論研究を協力して進めた。また、I.Y.Tolstikhina教授、S.Y.Savinov教授、I.E.Bulyzhenkov理事を訪問し、両大学間国際交流協定における今後の協力体制について議論した。

研究成果概要

オーフス大学滞在中は、L.B.Madsen教授と協力して、高強度レーザー場中の分子のトンネルイオン化についての研究を中心に行った。これまでに共同で構築した理論を応用して、簡単な分子についての計算コードを作成し、得られた結果をまとめた。オーフス大学の他の実験グループおよびワークショップに参加した研究者らとの議論により得られた新しいテーマについて研究を進めた。また、同大学との国際交流の基盤を構築し、現在、両大学間国際交流協定締結の準備を行っている。さらに発展させるべくMadsen教授とは定期的に議論をしており、本学学生の派遣やMadsen教授の学生の受け入れを検討している。

モスクワ物理工科大学滞在中は、O.I.Tolstikhin教授と協力して、レーザー場中の分子ダイナミクスを扱う新しい理論の構築を進めた。また、モスクワ物理工科大学との国際交流協定における協力体制については、研究および教育の両側面から議論し、現在具体的な事項について協議し調整中である。

国際化に関する所感及び提言

本派遣では、滞在先での研究協力の推進のみならず、他の研究者との意見交換、国際ワークショップにおける研究成果の発信と新しい研究アイディアの獲得をすることができた。さらには、研究者と学生の双方におよぶ国際交流の基盤形成・深化についての様々なレベルでの協議を行うことができた。今後とも、電気通信大学の今後の国際交流の発展に貢献したいと思う。

作成日:2013年1月 9日 / 更新日:2013年4月23日