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海外大学院進学への道

アメリカ合衆国は現在留学用ビザ取得のための大使館面接を制限しています。そのため、いつアメリカに留学可能となるか予測はできません。(2025年7月現在)

海外大学院は、その国、その制度、その大学によって、出願時期、出願方法、出願資格、入試方法、合格基準、奨学金等全てバラバラです。基本的には興味のある大学院を個別に詳細に調べるしかありません。このページは極めて概略的かつ大まかな情報を提供することを目的としています。個別大学院や個別制度については、個別に留学相談をご予約ください。

Xplaneを活用しよう!

Xplane

「一般社団法人XPLANE」が運営する(おそらく)日本最大の海外大学院進学のための「大学院留学支援コミュニティ」。海外大学院に進学した当事者たちの経験談やノウハウが多数掲載されています。Slackで当事者たちといつでもコミュニケーション可能です。電気通信大学卒業生の記事も掲載されています。

海外大学院進学は書籍等の情報は分野が限られていたり、出版年月が古すぎたりと、あまり良い書籍がありません。インターネットで最新の生の声を集めるほうが有用です。

※最終的には裏取りする必要がありますが、AIに何でも聞いてみるのも有用です。日本語や英語になっていないローカルな情報も調べてくれます。

概略

GPAがとても重要

海外大学院では、一般的に「大学院入試」という個別試験はありません。

修士課程では、学部時代のGPAがもっとも重要であり(北米地域であれば併せてGREも重要)、ついで志望動機・小論文に相当するSoP、必要な場合には推薦書(修士レベルでは不要なことが多い)、面接、これまでの研究実績等で判断されます。

博士課程では、研究室による雇用が前提の場合、推薦書、GPA、GRE、これまでの研究実績、SoP、面接等により総合的に判断されます。

つまり、海外大学院進学では、個別試験で逆転ということは難しく、また研究室の先生と十分にコミュニケーション取れているから大丈夫ということもなく、GPAは極めて重要です。日ごろから常に意識してGPAを高く保ちましょう。

奨学金の獲得においても、GPAは最重要ファクターです。

 

研究活動の実績をアピールできるように

海外の学士過程では、研究活動を行うことはほとんどありません。学部で卒業研究を経験させるのは、日本の高等教育制度の最大の特徴です。

海外では修士課程でも研究活動は必須とされないことが多く、授業単位だけで修士を取得できたり、学外長期インターンが修士での研究活動の代替であったりします。

理系日本人学生は早くから研究経験があるのが強みとなるので、論文掲載や学会発表等の経験があるととても良いアピール材料になります。

修士課程は自己資金が基本

海外大学院では、博士以降の学生は研究室で雇用され、授業料及び滞在費は研究室負担であることも多いですが、修士レベルでは研究室に雇用されることは一般的ではありません。つまり、奨学金や自己資金で授業料及び滞在費を負担できる資力が必要です。EU圏内は外国人に対しても授業料無料の大学院が一般的ですが、アメリカを始めとした英語圏全般(カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド等)は高額な授業料が一般的です。

博士課程の雇用は一般的だが、ハードルは高い

海外大学院では、研究室で雇用され、授業料や滞在費は研究室負担であることが多いのですが…一方で、(年間1000万円程度を投入する)雇用に足る人材と証明しなければ、なかなか雇用までの道のりは難しいという現実もあります。研究室に雇用される形になるので、研究室の指定プロジェクトに参画し、成果を出すことが期待されます。そのプレッシャーは大きい模様です。
 
学部、修士でのGPA、GRE、英語力、志望動機(SoP)、推薦書、面接等が入試基準。高額な雇用を行うので信頼のおける研究者からの推薦書が非常に重要。理系日本人学生は早くから研究経験があるのが強みなので、論文掲載や学会発表等の経験があると良い。
 
EU圏では、個別研究室よりも大学として雇用ポストを用意していることが多い。各大学のWEBサイトや募集情報サイト等で公募情報を探して応募することとなる。

自前の奨学金を獲得している場合は、どこの国でも比較的容易に研究室での受け入れを許可されることが多い。

EU圏は授業料無償のことが多い

外国人に対して授業料を取るか取らないかはそれぞれの国によりますが、一般的にEU圏内では大学も大学院も授業料無償であることが多いです。これは教育は国家の責任で実施するものという思想から来ています。そのため英語圏に比べると、経済的な面からはヨーロッパは比較的留学しやすい地域です。外国人が応募可能な奨学金を用意している国や制度も多いです。

奨学金

海外大学院進学に利用可能な奨学金情報はこちら

コーディネーターお勧めプログラム

既に行きたい大学院や研究室のある方はその希望に沿って準備を進めていただくのが良いと思います。

まだ漠然と海外大学院を考えている方は、以下の2つを検討し、その後にまた別の国を検討してみるのが良いと思います。(アメリカはビザプロセスが正常化するまでお勧めは難しい…)

Erasmus Mundus Joint Masters Program

EUのErasmus+プロジェクトの一部で、日本国籍も応募可能。修士(Master)限定。渡航費、ビザ代、授業料、生活費を含むフルスカラーシップ。各Joint Masters courseで上位合格した場合に奨学金付で進学できる。上位ではない場合は、自己資金での進学になる。応募時期や手続きは各Joint Masters courseそれぞれだが、概ね12-3月応募、9月入学のケースが多い。Joint コースなのでEU圏内の複数国の複数大学に在籍することになる(1年目はA国B大学、2年目はC国D大学等)。

XplaneのErasmus記事

ドイツ進学DAAD奨学金

ドイツは外国人に対しても原則的に授業料無償で、かつ政府が外国人にも応募可能な奨学金を用意しています。世界第3位のPh.D輩出数を誇る学術大国でもあり、外国人にとってはとてもありがたい国です。

DAAD 修士留学奨学金(月額992EUR 渡航費3200EUR 研究補助460EUR/年 保険付 ドイツ語研修付) 博士留学奨学金(月額1300EUR 他の条件は修士と同じ)

ドイツ大学情報検索サイト

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作成日:2025年7月26日 / 更新日:2025年7月26日

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